一力齋(いちりきさい)は、
万治二年創業以来、代々柳田家が世襲していた提灯屋です。
屋号「一力齋」の由来は、五代目に遡ります。
元々柳田家は、蔵造りの町並みで有名な川越の南町(現在幸町)にあったことから「南町の提灯屋」として知られていましたが、五代目は、道楽もしたが仕事も良くした人で、二分金を一里も並べられるほど持っていたといいます。
そんな力をもじって「一力齋」としたということです。この五代目以後、柳田家の当主は代々「一力齋」を名乗ってきました。
現在の「一力齋 津知屋提灯店」になったのは、九代目 柳田惣次郎に家業の継ぎ手がなく、明治四十五年から大正七年まで修行をしていた土屋房吉に十代目を継がせたのが始まりです。
現在は房吉の曾孫の潤一が十二代目を引継ぎ、手書きの伝統を守っています。
万治二年(1659年)創業
初代 柳田家、南町(現 幸町)に店を構える
五代目 一力齋ソ蝶を名乗る
九代目 柳田惣次郎
十代目 土屋房吉 一力齋襲名 大手町に店を開く
十一代目 土屋一男
十二代目 土屋潤一
道具作り
作業風景
紋書き
◇◆当店では以下のような家紋の書き方をします◆◇
お着物や墓石、紋帳などと違うのは、提灯に灯りを入れたときに
そのお宅の家紋が分かりやすいようにするためで、敢えて省略する部分があります。